10月13日(月祝)の「第3回 鳥取バロックアンサンブル with 赤津眞言」演奏会へ向けて赤津さんからの寄稿連載第2回。
第1回は『四季』という作品についてでした。その続きです。鳥取バロックアンサンブル(鳥バロ)との出会いについて。


そんな名曲『四季』が鳥取に上陸を果たすきっかけとなったのは、優れた腕前を持つリコーダー奏者(アマチュアと呼ぶには余りにもレベルが高過ぎる)の下で結成された『鳥取バロックアンサンブル(通称 鳥バロ)』との出会いに始まっている。(鳥バロは、何とあの超難曲のヴィヴァルディ作曲リコーダー協奏曲全曲演奏会という偉業を達成している)
1999年から始めた私自身のグループ『オーケストラ ファン・ヴァセナール』の日本ツアーで、初めて鳥取公演を行ったのは2008年。もちろん最初から親密な関係だったわけではなかったが、年に1回、ツアーで鳥取を訪れるたびに親交を深めていった。また、時折インターネットに上げられる動画を見たり、言葉を交わすことを通して、やがて、いつか一緒に演奏できたら、と思うようになった。
その後何度か彼等と少し音を合わせる機会があり、是非とも一緒に音楽を作り上げてみたいとの思いが益々深まって、私の放った一言『一緒に演奏しないか』が今回まで続く私と鳥バロのコラボのきっかけ(受け止めてくれた彼等に感謝しかない)となった。
当然直ぐにという訳にはいかず(世界的流行の病もあった)紆余曲折を経て、2023年にバッハのブランデンブルク協奏曲4番をやり遂げ、それを期に年一回演奏会をして行くという壮大なプロジェクトとして浮かび上がって来たのだ。
鳥バロのメンバーは前述したように、ヴィヴァルディ(それ以外の曲でも!)を演奏することに一途の情熱を傾け、独自の豊かな表現を高いレベルでまとめているし、何よりも心から演奏を楽しんでいる姿を見てくれば、今回の私の提案による『四季』全曲公演の演奏レベルの高さは想像に難くないと信ずるに足るだろう。
。 次回第3回は、赤津さんと『四季』、その前編ですオランダ留学前の貴重なお話、お楽しみに!
「第3回 鳥取バロックアンサンブル with 赤津眞言」の情報はこちらからご覧ください
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