10月13日(月祝)の「第3回 鳥取バロックアンサンブル with 赤津眞言」演奏会へ向けて赤津さんからの寄稿連載第3回。
第2回は鳥バロとの出会いについてでした。今回は、赤津さんと『四季』、その前編です。


私が『四季』と出会ったのは恐らく小学生の時(入学した頃にヴァイオリンを始めていた)。レコードを手に入れたのは大学入学の頃か。レコードに付属していた楽譜が欲しくて買ったのを今でも覚えている。
あれからどれ位レコードを聴いたことだろう。良くレコード盤が擦り切れるまで、と言われるが、そこまでとはいかなくてもかなりの回数を聴き、同時に手に入った楽譜を見ては、自分でも試奏をしていた。
イ・ムジチと共演しているフェリックス・アーヨのソロは、良く言えば上品で、艶があり確実な技術に裏付けられた正確な演奏(モダンの条件の一つ)であった。それがあの曲を演奏する時に求められる条件かのように受け止めて聴いていたし、当時音楽大学ではモダン・ヴァイオリンを専攻していたので、均等に音を出し、全ての音に美しくビブラート(指を弦の上で震わせて音を揺らす)を常に掛けてと言われて、本当に全てそうなのか?と疑問に思いながらも、レコードの様にと日々練習していたものだ。
。 次回第4回は、赤津さんと『四季』、その後編です古楽器、古楽奏法との出会い…お楽しみに!
「第3回 鳥取バロックアンサンブル with 赤津眞言」の情報はこちらからご覧ください
Share this content: