2008年以降のオーケストラ・ファン・ヴァセナール日本ツアーの詳細を掲載しています。ぜひゆっくりご覧ください。 *2011年 、2012年 、2014年 のツアーは演奏の一部を聴くことができます。
目次
2024 『ヨーロッパの街角から』~日常に楽しむ美しい響き~
ごあいさつ / ヨーロッパの街角から〜これが今回のテーマ 私たちが使っている楽器、リュート(アーチリュート)、ヴァイオリンやヴィオロンチェロ・ダ・スパラ、これらのルーツはほとんどの場合、中東とされています。それが長い歴史の中で人々の移動と共にヨーロッパにもたらされ、色々と改良されて音が出やすく、使いやすい(複雑なものもあるけれど)構造に変化してきました。特にリュートは一人で弾きながら街角で歌い歩く人たち(ミンネゼンガー、トゥルバトゥールと呼ばれる吟遊詩人たち)に重宝がられ、路上、もしかしたらたまには家に招き入れられて、そこの家の住人と合奏をしながら当時流行った曲を演奏していたのかも知れませんね。 今回はかしこまって聞くのではなく、ワイン片手に食べ物を頬張りながら気軽に楽しむ音楽から、当時の人々の生活を垣間見たいと思います。みなさまのお越しを心よりお待ちしております。 赤津眞言
赤津眞言(バロック・ヴァイオリン) 今田利(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ、バロック・ヴァイオリン) 佐藤亜紀子(アーチリュート、バロックギター)
G.ザンボーニ・ロマノ (1664-1721) アルペジョ(ソナタ第8番より) – アーチリュートソロ J.H.シュメルツァー (1623-80) ソナタ 9番 イ短調 – ヴァイオリン、ガンバと通奏低音 作者不詳 (18c.初期?) 2声のソナタ ハ長調 – ヴァイオリン、チェロ(とオルガン) アレグロ・アダージョ・アレグロ G.トレッリ (1658-1709) 室内シンフォニア ニ短調作品4 – ヴァイオリン、チェロ カンタービレ・アレグロ・アダージョ・ラルゴ・(アレグロ) A.ヴェラチーニ (1664-1721) ソナタ 6番 変ロ長調 作品3 – ヴァイオリン、チェロとB.с. ラルゴ・ヴィヴァーチェ・ラルゴアフェトオーゾ・ヴィヴァーチェ ー休憩ー G.B.ヴィタリ (1632-92) チャッコナ・2本のヴァイオリン、ヴィオローネ (作品7) J.C.ケルル (1627-93) 2本のヴァイオリンとオルガンのソナタ G.B. ヴィタリ バッサカーロ・2本のヴァイオリン、ヴィオローネ (作品7) G.ザンボーニ・ロマノ ソナタ 6番 ハ短調 – アーチリュートソロ プレリューディオ・アレマンダ・ジガ・サラバンダ・ガヴォッタ N.F.ハイム (1678-1729) チェロソナタ イ短調 アダージョ・アレグロアッサイ・アダージョ・プレスト G.ムファット (1653-1704) ヴァイオリンソナタ (1677)
各公演の主催者様より、貴重な写真を多数ご提供いただきました。厚く御礼申し上げます。
11月9日(土)石川県金沢市 金沢聖霊修道院聖堂
11月10日(日)富山県富山市 ボルファートとやま
11月15日(金)福島県いわき市 いわき芸術文化交流館アリオス いわしん音楽小ホール
11月16日(土)宮城県仙台市 N-oval音楽サロン
11月17日(日)新潟県新潟市 越後森林館
11月19日(火)東京都新宿区 日本ホーリネス教団東京中央教会
11月21日(木)神奈川県秦野市 サンシティ神奈川(プライベート公演)
11月23日(土)愛媛県松山市 萬翠荘
11月24日(日)兵庫県神戸市 神戸雲内教会
11月28日(木)愛知県名古屋市 HITOMIホール
2024 オーケストラ ・ファン・ヴァセナール室内楽シリーズ 特別編 第二回『ナポリの風味を感じよう』~濃いめはお好き?~
ごあいさつ 紀元前6世紀にギリシャ人たちによって建設されたナポリ。半島の先に位置するシチリアと共に、長い間様々な王家が誕生しては消えていったが、15世紀中期よりスペインとの交易で栄えるようになった。北部とはかなり異なった歴史を持つナポリの文化。日本ではナポリの室内楽や、歌曲はまだまだ紹介される事が少なく、それは独特の方言からなる独特の形、音楽における特有な音の運び、和音の使い方、跳ねるようなリズム、流れる旋律など一度聞いたら忘れられない事は請け合い。ピザに代表される南部イタリアの食べ物は、強烈な太陽の光を浴びて豊かな味がする様に、音楽も新鮮でシンプル、時には輝きすぎて派手ではあるが味は濃厚。 そんなナポリの美味をどうか心して味わって欲しい。
進元一美(ソプラノ) 赤津眞言(バロックヴァイオリン) 橋詰シャフィック(バロックチェロ) 高本一郎(アーチリュート)
・フランチェスコ・ドゥランテ(1684~1755) マドリガル:踊れ、踊れ優しい乙女よ (Danza, danza, fanciulla gentile) ・アレッサンドロ・スカルラッティ(1660~1725) カンタータ:目を閉じるとすぐに (Appena chiudo gl’occhi) ・ジョヴァンニ・バッティスタ・ボノンチーニ(1670~1747) チェロソナタ イ短調 Andante-Allegro-Menuet(Gratioso) ・ジョヴァンニ・バッティスタ・ボノンチーニ カンタータ:信仰を与えないことを学びなさい(Impara a non dar fede) ~休憩~ ・ミケーレ・マシッティ(c.1664~1760) ヴァイオリンソナタ 14番 ト短調(作品2)Largo e affetuoso-Allegro(Allemanda)-Largo(Corrente)-Allegro ・アンドレア・ファルコニエーリ(c.1586~1656) ラ・パーレラ(La Parlera):Violin, Viola and Bass マドリガル:いとしい瞳よ(Occhietti amati) 気まぐれなおてんば(Capriccio Bisbetico):Violin, Viola and Bass ・作者不詳(17c) スパニョレッタ(Spangoletta):高本編曲(リュートソロ) ・アレッサンドロ・スカルラッティ(1660~1725) カンタータ:どこへ逃げればいいのか 何を考えているのか(Dove fuggo, a che penso)
9月14日(土) 兵庫県神戸市、日本基督教団 神戸雲内教会 9月15日(日) 香川県丸亀市、猪熊弦一郎現代美術館
2024 オーケストラ ・ファン・ヴァセナール室内楽シリーズ 特別編『ハイドンの仲間たち』~18世紀末の室内楽を聴こう~
ご挨拶 18世紀、交響曲の父とも称され、モーツァルトと並んで古典派を牽引し続けたハイドン。 そんな彼が出会ったであろう作曲家の作品を、弦楽器3人でお届けしようと思います。 当時の人達がどのような響きを楽しんでいたのか、サロンのみならず、公共演奏会でも多くの作品が上演されていた、その雰囲気が伝えられたら嬉しいです。 皆様のぜひのお越しをお待ちしています。赤津
赤津眞言(バロックヴァイオリン) 高橋亜季(バロックヴァイオリン) 橋詰シャフィック(バロックチェロ)
C.F.アーベル(1723~87) トリオ・ソナタ 4番 イ長調、AbelWV:C38 J.ゲオー/ジュオー(1756~1820) ヴァイオリンとチェロのデュエット 2番 変ロ長調、作品9 I.J.プレイエル(1757~1831) ヴァイオリン二重奏 3番 イ長調、B.515 W.クラーマー(1745~99) 弦楽トリオ 2番 変ロ長調、作品3 J.チェルベット(1747~1837) ヴァイオリンとチェロのデュエット 2番 ト長調、作品6 F.J.ハイドン(1732~1809) 弦楽トリオ 4番 ト長調、HOB.V:G3
3月19日(火)(昼夜2公演) 兵庫県神戸市、日本基督教団 神戸雲内教会 3月20日(水/祝) 岡山県岡山市、SALON和楽 3月21日(木) 愛媛県松山市、萬翠荘
2023 ベルリンに集いし者達
1747年に父バッハが次男のカール・フィリップ・エマヌエルをベルリンに訪ね、その時にフリードリヒ大王から示されたテーマが、後に『音楽の捧げ物(Musikalisches Opfer)』となった話は有名。そんな当時ベルリンには多くの音楽家が集い、伝統に囚われない自由さに満ちた作品を発表し続けていました。その生み出される音楽のスタイルは、父バッハにはファッショナブル過ぎると感じられていたかもしれないです。“ギャラントスタイル”と称される彼の地の音楽、その正体をフルートを交えてお伝え出来ればと思います。皆様のお越しをお待ちしております。
赤津眞言(バロック・ヴァイオリン) 相川郁子(フラウト・トラヴェルソ) 山田慧(バロック・チェロ) 加藤友来(チェンバロ)
J.G. ヤニッチェ(1708-63):フルート、ヴァイオリンと通奏低音のための三重奏曲 ホ短調 C.P.E. バッハ(1714-88):フルートとヴァイオリンのための二重奏曲 ト長調 H.598、ファンタジア《イエスは私の命の命》 C.F. アーベル(1723-87):ヴァイオリン、チェロ、通奏低音のためのソナタ ヘ長調 C. シャフラート(1709-63):フルート、チェロ、通奏低音のための三重奏曲 ニ長調 CSWV E:3 J.P. キルンベルガー(1721-83):チェンバロのための序曲 ト長調、トリオソナタ ト短調 C.G. クラウス:フルート、ヴァイオリンと通奏低音のための三重奏曲 変ロ長調 ほか ※会場により、プログラムが異なります。
※11月9日(木) 公開 通しリハーサル東京、パンダサロン(上北沢) 11月11日(土) 新潟県新潟市、越後杉流通活性化センター 越後森林館 11月12日(日) 富山県富山市、ボルファートとやま 11月13日(月) 石川県白山市、聖興寺 11月14日(火) 福井県坂井市三国、旧森田銀行本店 11月17日(金) 愛媛県松山市、日本キリスト教団 松山教会 11月18日(土) 広島県福山市、日本キリスト教団 福山東教会 11月19日(日) 兵庫県芦屋市、カトリック 芦屋教会 11月20日(月) 愛知県名古屋市、メニコンHITOMIホール 11月24日(金) 福島県いわき市、いわき芸術文化交流館アリオス ※11月25日(土) 《赤津眞言 バロック アンサンブル ワークショップ》 いわきアリオス大リハーサル室 11月28日(火) 東京都新宿区、日本ホーリネス教団 東京中央教会
2022 テレマンと仲間たち
バッハやヘンデルが活躍したバロック時代(17~18世紀)に、彼等よりヨーロッパ世界にその名を馳せた作曲家、1681年に生まれ86歳で生涯を閉じたテレマン、彼は当時最高のメロディーメーカーとして、多くの作曲家に影響を与え、その作品は人々から愛されていたのです。しかし、長い間忘却の彼方に追いやられ、20世紀も半ばになってから、ようやく彼の真価が再発見されたのです。人生を大いに楽しみ、笑いながら駆け抜けたテレマンの魅力を、取り囲んでいた音楽家達を通してお伝え出来たらと思います。 私達と一緒に、心の底から音楽を楽しみませんか。 赤津眞言
赤津眞言(バロック・ヴァイオリン、バロック・ヴィオラ) 山田慧(バロック・チェロ) 加藤友来(チェンバロ)
C.P.E.Bach:トリオ・ソナタヘ長調H.588(ヴィオラ、チェロと低音) G.Grünewald:チェンバロのパルティータ ヘ長調 J.D.Heinichen:ヴァイオリンとチェロのデュオソナタ(オリジナルはオーボエとファゴット) J.H.Roman:3声のソナタ 4番 ホ短調 C.Graupner:ヴァイオリンとチェンバロのソナタ ト短調 Telemann:トリオ・ソナタ ト長調TWV42:G7 Telemann:チェロソナタ ニ長調TWV41:D6
11月10日(木) 福島県いわき市、いわき芸術文化交流館アリオス 11月12日(土) 新潟県新潟市、越後森林館(越後杉流通活性化センター) 11月13日(日) 富山県富山市、ボルファートとやまチェペル 11月14日(月) 石川県金沢市、金沢アートグミ 11月15日(火) 福井県坂井市三国、旧森田銀行本店 11月17日(木) 愛媛県松山市、萬翠荘 11月19日(土) 岡山県真庭市、勝山文化交流館ひしお 11月20日(日) 兵庫県神戸市、日本基督教団神戸雲内教会 11月23日(水) 山梨県南都留郡、富士山中湖チャペル 11月24日(木) 愛知県名古屋市、メニコンHITOMIホール 11月25日(金) 東京都新宿区、日本ホーリネス教団 東京中央教会 11月26日(土) 静岡県浜松市、浜松市楽器博物館(会員向け)
2021 至高のバッハ!
ごいあさつ この曲が作られたのは、彼がケーテンにいた頃と良く言われていますが、チェンバロに求める音域を見るに、どうもライプツィヒに移り住んだ頃ではないかと思われます。元々これらの曲がトリオソナタを由来として作曲され、後にヴァイオリンとチェンバロの形で再生されたというのが確かなようです。確かにチェンバロが伴奏だけでなく、右手も左手も区別なく旋律を奏し、ヴァイオリンのみが主役ではない形態は、トリオソナタ(ヴァイオリンとチェンバロの両手で3人)と捉えられるでしょう。 バッハが新たに命を吹き込んだこれらの作品に、彼はどのような思いを封じ込めたのでしょう。その深い心をお伝えし、曲に込めた思いを、その真の姿をお届け出来たらと思います。 ぜひ、私達の饗宴をお楽しみください。 赤津
赤津眞言(バロックヴァイオリン) 伊藤一人(チェンバロ)
J. S. バッハ作曲 《オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのための6つのソナタ》 ロ短調BWV1014、イ長調BWV1015、ホ長調BWV1016、ハ短調BWV1017、ヘ短調BWV1018、ト長調BWV1019
11月11日(木) 福島県いわき市、いわき芸術文化交流館アリオス 音楽小ホール 11月14日(日) 新潟県新潟市、越後森林館 越後杉流通活性化センター 11月18日(木) 東京都新宿区、日本ホーリネス教団 東京中央教会
2020 コレッリとその後
赤津眞言(バロックヴァイオリン) 武澤秀平(バロックチェロ) 伊藤一人(チェンバロ
A.コレッリ:ヴァイオリンソナタ12番 ニ短調、作品5「ラ・フォリア」 F.B.ガフィ:トッカータ ホ短調 G.B.ソミス:ヴァイオリンソナタ 第11番 イ長調、作品4 F.ジェミニアーニ:チェロソナタ 4番 変ロ長調、作品5 他
11月21日(日) 福島県いわき市、いわき芸術文化交流館アリオス 音楽小ホール 11月24日(水) 東京都新宿区、日本ホーリネス教団 東京中央教会 2021年3月7日(日) 愛知県名古屋市、メニコンHITOMIホール
2019 イタリア ヴァイオリン音楽の夜明け
ごあいさつ ヴァイオリンの起源は、中東で使われていた楽器ラバーブだと言われています。それが長い年月をかけて海、陸を越えヨーロッパに伝わり(レベックと言われた)、16世紀ごろのヨーロッパ文化の中心であったイタリアで、コンソート楽器(合奏、伴奏楽器)として広く使われるようになりました。17世紀初期のヴェニスで活躍したモンテヴェルディ、ガブリエリやフレスコバルディ等によって、ヴァイオリンは単なる伴奏楽器から、次第に独奏楽器として華々しく音楽史の表舞台に顔を出すようになりました。それまで旋律を受け持っていた歌やコルネット等に代わって、ヴァイオリンを使ったソナタ(ソロ、トリオ等)が多く作曲されたのです。それが発達してコレルリの作品に代表されるトリオ・ソナタへと発展していきました。今回はそんな流れをイタリア各地の作品から眺めてみたいと思います。
赤津眞言(バロック・ヴァイオリン) 鳥生真理絵(バロック・ヴァイオリン) 武澤秀平(バロック・チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ) 岡田龍之介(チェンバロ) 山田慧(バロック・チェロ)*福山、尾道公演 鎌田美帆(チェンバロ)*福山、尾道公演
S. ロッシ(c.1570~1630) :ソナタ 6番 「対話によるソナタ ラ・ヴィエナ」(作品12より) B. マリーニ(c.1597~1666):ソナタ 21番 「逃れよ、悲しい心よ」による(作品22より) G. フレスコバルディ(1583~1643) :カンツォーナ第6番「アルテラ」による T. メルーラ (c.1595~1665):ソナタ クロマティカ (Sonata Cromatica) G. フレスコバルディ(1583~1643) カンツォーナ5番トロンボンチーナ C. ファリーナ (c.1600~ c.1640) :3声のソナタ モレッタ(Sonata detta la Moretta) M. ウッチェリーニ(c.1603~1680):アリア 5番「ラ・ベルガマスカによる」(第3集より) G. レグレンツィ(1626~1690):ソナタ 6番(La Cetra(作品10)より) A. I. レオナルダ(1620~1704) :ソナタ 12番(教会ソナタ集 op,16より) A. ストラデッラ (1639~ 1682):3声のシンフォニア 8番 イ短調 A. コレルリ(1653~1713) :トリオソナタ 12番 ト長調 “チャッコーナ” (作品2より)
10月26日(土) 広島県福山市、福山アライアンス教会 10月27日(日) 広島県尾道市、尾道カトリック教会 10月29日(火) 福井県坂井市三国、旧森田銀行本店 10月31日(木) 福島県いわき市、いわき芸術文化交流館アリオス 11月2日(土) 宮城県加美郡、コンツェルトハウス 11月4日(月・祝) 新潟県新潟市、越後森林館 11月5日(火) 東京都新宿区、日本ホーリネス教団 東京中央教会 11月7日(木) 静岡県沼津市、沼津市第二地区センター 11月8日(金) 愛知県豊橋市、穂の国とよはし芸術劇場 PLAT 11月9日(土) 兵庫県神戸市、神戸雲内教会(日本基督教団) 11月10日(日) 鳥取県鳥取市、日本基督教団鳥取教会
2018 ボッケリーニという魔術師
ごいあさつ ボッケリーニ。イタリアで生まれスペインで活躍したチェロの神様のような存在。多くのチェロ作品と共に、今回取り上げる曲のように宗教曲、オペラ、交響曲と幅広く書き残しています。チェロの持ち味が十分出る様に書かれ、楽器の中でも人の声に一番近いと例えられるのが良く理解できます。有名なメヌエット(五重奏)のような明るく心ウキウキする作品から、スタバト・マーテルのように生の重みを感じさせてくれる作品、それら全てにキラリと輝く星のようなチェロの旋律が隠されているのです。 今回のプログラムは以前オランダで仲間と演奏した懐かしくも、少しばかり悲しい思い出のある作品ばかりです。日本でいつか演奏したいと永年願い続けて、ついに皆様にお届け出来る機会が訪れたのは嬉しい限りです。 深い魅力に富んだボッケリーニの神髄を共に楽しんで下さい。お待ちしております。 ハーグにて 赤津
赤津眞言(バロック・ヴァイオリン) 鳥生真理絵(バロック・ヴァイオリン) 天野寿彦(バロック・ヴィオラ) 十代田光子(バロック・チェロ) 山田 慧(バロック・チェロ) 森川郁子(ソプラノ)
弦楽五重奏 ハ長調 作品30-6 G.324 マドリッドの通りの夜曲 弦楽三重奏 ヘ長調 作品14-6 G.100 弦楽四重奏 ハ短調 作品41-1 G.214 Stabat Mater(悲しみの聖母) G.532
11月10日(土) 福島県いわき市、いわき芸術文化交流館アリオス 音楽小ホール 11月11日(日) 新潟県新潟市、皮膚科まるやまクリニック ヒーリングホール 11月15日(木) 東京都新宿区、日本ホーリネス教団 東京中央教会 11月21日(水) 愛知県豊川市、豊川市小坂井文化会館 フロイデンホール 11月23日(金/祝) 福井県坂井市三国、旧森田銀行本店
2017 パリの空に流れたカルテット
「パリの空に流れたカルテット」~流行の先端~ 今年はテレマンが没してから250年になります。本来なら彼の曲を盛大に取り上げて演奏するらしいのですが、少しばかり違う方向から見てみようと思います。彼は生前ヨーロッパでもっともポピュラーな音楽家の一人で、今回取り上げた曲集(新パリ四重奏)は294もオーダーされ、いかに人気があったかを物語っています。その影響を受けて24歳年下のギュイマンが、同じ編成の曲集を二冊発刊(1743、1756年)したのです。当時のパリの人々は、大掛かりなオペラと違って、気軽に楽しめるこのような作品を集まると楽しんでいたのではないでしょうか。ゆったりとした緩徐楽章(感情楽章)での各楽器間の言葉のやり取りは、ウィットとユーモアに富んでいて、これこそ最高の『ギャラント(趣味の良い)な会話』だったのでしょう。私たちもそのような会話を皆さまとともに楽しんでみたいと思います。 ぜひご来場を心よりお待ち申し上げます。 赤津 Den Haag
相川郁子(フラウト・トラヴェルソ) 赤津眞言(バロック・ヴァイオリン) 田中孝子(ヴィオラ・ダ・ガンバ) 岡田龍之介(チェンバロ)
テレマン カルテット6番ホ短調(6つの新しい四重奏と6つの組曲より) ラモー 第1コンセール(コンセールによるクラブサン曲集より) ルクレール 易しい音楽の慰み第2番ト短調 作品8 ギュイマン ソナタ6番ホ短調(ソナタとカルテット第2巻より) ドレ ソナタVIト短調(ソナタとトリオ作品1より)
11月18日(土) 福島県いわき市、いわき芸術文化交流館アリオス 音楽小ホール 11月19日(日) 宮城県加美郡、コンツェルトハウス 11月22日(水) 三重県津市、三重文化会館大ホール *別プログラム 11月23日(木/祝) 新潟県新潟市、皮膚科まるやまクリニック ヒーリングホール 11月24日(金) 福井県坂井市三国、旧森田銀行本店 11月25日(土) 愛知県豊橋市、キュイジーヌボレロ吾妻家 11月26日(日) 兵庫県神戸市、雲内教会 11月28日(火) 東京都新宿区、日本ホーリネス教団東京中央教会
2016 バロック・プレミアム
ごあいさつ ブレシャネッロ、クラインクネヒト、フランチェスキーニ、キルヒホフ、モルター…。 皆様お元気でしょうか。上記の横文字にご記憶ございますか。これまでの17年であまり知られていない作曲家、作品群を多く取り上げ紹介してきた私が、なんと今回は誰もがご存知の大御所を取り上げます。バッハ、テレマン、ヘンデルと音楽史上に燦然と輝くその名前。彼らの繋がりと性格や音楽性の違いなどをふまえながら、なぜ私達が彼らの音楽に魅力を感じるのか。今回の演奏会を通してひもといてみたいと思います。皆様の是非のお越しをお待ちしております。 赤津・ハーグにて
ピーター・ファン・ヘイゲン(リコーダー) 赤津眞言(バロック・ヴァイオリン) 中丸まどか(バロック・ヴァイオリン) 十代田光子(バロック・チェロ) 岡田龍之介(チェンバロ)
ヘンデル/3声のシンフォニアHWV339 バッハ/ソナタ ト短調(オルガンソナタ ニ短調BWV527より) テレマン/ソナタ ハ短調(6つの協奏曲よりイ短調TWV42;c4) 同 /トリオ イ長調TWV anh42;A1 ヘンデル/4声の協奏曲 ニ短調 テレマン/四重奏曲ト短調TWV43;g バッハ/トリオ ニ短調BWV583 同 /アラ ブレーヴェ ヘ長調(ニ長調)BWV589
11月16日(水) 福島県いわき市、いわき芸術文化交流館アリオス 11月18日(金) 東京都新宿区、日本ホーリネス教団東京中央教会 11月19日(土) 愛知県名古屋市、5/R Hall & Gallary 11月20日(日) 愛知県豊橋市、キュイジーヌボレロ吾妻家 11月22日(火) 福井県坂井市三国、旧森田銀行本店 11月23日(水/祝) 鳥取県鳥取市、わらべ館いべんとほーる 11月25日(金) 宮崎県宮崎市、サル・マンジャー
2015 イタリアンミックス!
ごあいさつ 現代のヴァイオリン奏法は、そのルーツを探っていくと17世紀イタリアに辿り着きます。17世紀終わりから18世紀初めに活躍したコレルリがまとめ示した演奏法は、その教えや曲の作り方等が弟子達によってヨーロッパじゅうに広められました。シンプルでありながら無駄な所の無い優れた構成は、その後の曲作りの指標となりました。そんなイタリアンソナタの魅力を、トリオ・ソナタを中心にじっくりと味わってみたいと思います。コレルリ以降の作品がどんな魅力に溢れているのか、そしてさらなる高みへと昇って行ったのか。ワインが傍らに欲しくなるような極上の一時を私達が心を込めてお届けします。
赤津 眞言(バロック・ヴァイオリン) 天野 寿彦(バロック・ヴァイオリン) 平松 晶子(バロック・ヴァイオリン、豊橋公演) 野田 祐子(バロック・チェロ) 岡田 龍之介(チェンバロ)
A.ヴィヴァルディ:ヴァイオリン、チェロと通奏低音のトリオ・ソナタ ハ短調 RV 83 G.B.プラッティ:チェンバロソナタ 作品1-3 ヘ長調 C.テッサリーニ:ヴァイオリンデュエット 作品15-6 ニ長調 G.フランチェスキーニ:トリオ・ソナタ 作品1-2 変ロ長調 C.A.カンピオーニ:ヴァイオリンとチェロのデュオ 作品6-3 ト長調 G.A.ブレシャネッロ:コンチェルティーノ(トリオ)ロ短調
12月1日(火) 新潟県新潟市、新潟市秋葉区文化会館 12月2日(水) 福井県坂井市三国、旧森田銀行本店 12月3日(木) 大阪府大阪市、日本キリスト教団 天満教会 12月4日(金) 鳥取県鳥取市、日本基督教団 鳥取教会 12月5日(土) 愛知県名古屋市、名古屋聖マタイ教会 12月6日(日) 愛知県豊橋市、キュイジーヌボレロ吾妻家 12月8日(火) 東京都新宿区、日本ホーリネス教団東京中央教会 12月9日(水) 福島県いわき市、いわき芸術文化交流館アリオス
2014 『バッハ』を囲む巨匠たち
赤津眞言(バロック・ヴァイオリン) 中丸まどか(バロック・ヴァイオリン) 中島由布良(バロック・ヴァイオリン) 平松晶子(バロック・ヴァイオリン) Sylvestre Vergez(バロック・ヴィオラ) 武澤秀平(バロック・チェロ) 野田祐子(バロック・チェロ) 岡田龍之介(チェンバロ)
エヴァリスト・フェリチェ・ダラバコ 協奏曲集 作品6-12 ニ長調 ヨハン・クリストフ・ペッツ ソナタ/協奏交響曲 ト長調 R.11 ヨハン・ダヴィド・ハイニヘン 協奏曲 ニ長調 ヨハン・セバスティアン・バッハ 2本のヴァイオリンの為の協奏曲 ニ短調 BWV 1043 ヨハン・ヴォルフガング・クラインクネヒト トリオソナタ ト短調 ジュゼッペ・アントニオ・ブレッシャネロ 弦楽の為の組曲 ト短調、6声のシャコンヌ
11月27日(木) 愛知県名古屋市 名古屋聖マタイ教会 11月28日(金) 福井県坂井市 みくに文化未来館 11月29日(土) 大阪府大阪市 天満教会 11月30日(日) 鳥取県鳥取市 とりぎん文化会館 12月2日(火) 宮城県加美郡 コンツェルト・ハウス 12月3日(水) 福島県いわき市 いわきアリオス 12月5日(金) 東京都新宿区 淀橋教会小原記念チャペル 12月6日(土) 愛知県豊橋市 ボレロ吾妻屋 12月7日(日) 静岡県沼津市 プラザヴェルデ コンベンションホール
この2014年のツアー東京公演よりブレシャネッロのシャコンヌがYouTubeにアップされています。
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Giuseppe Antonio Brescianello(1690~1758) – Chaconne-Passagalia November 15, 2011 Yodobashi church, Tokyo
2013 波間の真珠たち
赤津眞言(バロック・ヴァイオリン) 武澤秀平(バロック・チェロ) 岡田龍之介(チェンバロ)
ゴットフリート・キルヒホフ ヴァイオリンソナタ 8番 ヘ長調 ヨハン・ゴットリブ・グラウン ヴァイオリン、ヴィオラダガンバと通奏低音のトリオ イ短調 クリストフ・シャフラトゥ オブリガートチェンバロとヴァイオリンのデュオ 1番 ニ短調 ヨハン・アドルフ・ハッセ ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ 5番 ニ長調 ヨハン・メルキオル・モルター ヴァイオリン、トレブル ガンバと通奏低音のソナタ イ長調 2楽章
2012 ヨーロッパ 南から北へ
赤津眞言(バロック・ヴァイオリン) 中丸まどか(バロック・ヴァイオリン) 天野寿彦(バロック・ヴァイオリン) 武澤秀平(バロック・チェロ) 岡田龍之介(チェンバロ)
B.マリーニ 3本のヴァイオリンの為のエコーソナタ R.カイザー 3本のヴァイオリンの為のソナタ ニ長調G. フィンガー 3本のヴァイオリンの為のソナタ op.1-9G.A. アヴィトラーノ 3本のヴァイオリンの為の四重奏 op.3-5 他
11月15日(木) 福島県いわき市 芸術文化会館アリオス 11月17日(土) 新潟県新潟市 まるやまクリニック 11月19日(月) 愛知県名古屋市 名古屋マタイ教会 11月20日(火) 大阪府大阪市 島之内教会 11月21日(水) 鳥取県鳥取市 とりぎん文化会館 11月23日(金) 静岡県沼津市 第一地区センター 11月24日(土) 東京都新宿区 淀橋教会小原記念チャペル
この2012年のツアー鳥取公演より3曲がYouTubeにアップされています。
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Reinhard Keiser (1674~1739) Sonata for three violins in D major Orchestra Van Wassenaer chamber music series vol.13 Japan tour 2012 21st November, in Tottori
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Gottfried Finger(1660~1730) Sonate for 3 violins and b.c. in D major op,1-9 Orchestra Van Wassenaer chamber music series vol.13 Japan tour 2012 21st November, in Tottori
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Johann Pachelbel (1653~1706) Canon a 3 con suo basso und Gigue Orchestra Van Wassenaer chamber music series vol.13 Japan tour 2012 21st November, in Tottori
2011 テレマンって誰でしょう!?
ピーター・ファン・ヘイゲン(リコーダー) 赤津眞言(バロック・ヴァイオリン) 武澤秀平(バロック・チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ) 岡田龍之介(チェンバロ)
テレマン リコーダーとヴァイオリンのためのトリオ・ソナタ ヘ長調 TWV42:F8 テレマン チェンバロ組曲 ハ長調 TWV32:C3 テレマン ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバのためのトリオ・ソナタ ホ長調 TWV42:E1 テレマン リコーダー・ソナタ ニ短調 TWV41:d4「音楽の練習帳より」 テレマン ソロ・ヴァイオリンのためのファンタジア イ短調 TWV40:a25 テレマン リコーダーとヴァイオリンのためのソナタ 変ロ長調 TWV40:B1 テレマン ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ニ長調 TWV40:D1「忠実な音楽の師」より テレマン リコーダーとヴァイオリンのためのトリオ・ソナタ イ短調 TWV42:a1
この2011年のツアー東京公演よりリコーダーとヴァイオリンのデュオがYouTubeにアップされています。
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G.F.Telemann Sonata for recorder and violin in B flat major, TWV 40:111 November 15, 2011 Yodobashi church, Tokyo
2010 グリーンスリーブスのふるさと
赤津眞言(バロック・ヴァイオリン) 武澤秀平(バロック・チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ) 岡田龍之介(チェンバロ)
「ジョンがキスをした」によるディヴィジョン グリーンスリーブスによるディヴィジョン W.マックギボン ソナタ第6番 ロ短調 J.オズワルド 四季の歌「スニーズワート(オオバナノコギリソウ)」 ノーフォーク公爵 セント・ポール寺院の尖塔 ジョン・エックレス グラウンド上のディヴィジョン ジョン・ジェンキンス ファンタジア ト短調 他
11月9日(火) 東京都千代田区 明治大学駿河台校舎リバティタワー(リバティアカデミー公開講座) 11月10日(水) 岡山県津山市 津山洋学資料館GENPOホール 11月11日(木) 鳥取県鳥取市 わらべ館いべんとほーる 11月12日(金) 愛知県豊川市 小坂井文化会館フロイデンホール 11月14日(日) 東京都北区 赤羽文化センター(北区「まちかどコンサート」) 11月16日(火) 東京都新宿区 淀橋教会小原記念チャペル
2009 フランス ヴァイオリン音楽の流れ
赤津眞言(バロック・ヴァイオリン) 武澤秀平(ヴィオラ・ダ・ガンバ) 岡田龍之介(チェンバロ)
ジャン・バティスト・セナイエ ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第3巻8番 ハ長調 フランソワ・デュヴァル ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第4巻8番 ニ長調 マラン・マレ 聖ジュヌヴィエヴ・デュモンの鐘 他
10月30日(金) 埼玉県所沢市、さがみ典礼円満院葬祭センター 11月1日(日) 東京都北区、西が丘ふれあいセンター 11月3日(火/祝) 宮城県仙台市、中本誠司現代美術館 11月6日(金) 愛知県宝飯郡、小坂町文化会館フロイデンホール 11月9日(月) 東京都新宿区、淀橋教会 小原記念ホール
2008 イタリアンとフレンチ どっちが美味しい!?
赤津眞言(バロック・ヴァイオリン) 瀬尾和美(バロック・ヴァイオリン) 武澤秀平(バロック・チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ) 岡田龍之介(チェンバロ)
B.マリーニ 3声のソナタ「ソプラ・ラ・モニカ」 B.ストラチェ パッサカリア M.ウッチェリーニ ソナタ 作品5-4 D.カステッロ トリオ・ソナタ 作品1-3 G.B.ヴィタリ カプリッチョ 2番 A.コレルリ トリオ・ソナタ 作品4-10 E.J.deラゲール 二本のヴァイオリンと通奏低音のソナタ 2番 J.F.ルベル 二本のヴァイオリンと通奏低音のソナタ 7番「リュリ氏の墓」
11月6日(木) 埼玉県所沢市 さがみ典礼円満院葬祭センター 11月7日(金) 愛知県豊川市 小坂井町文化会館フロイデンホール 11月9日(日) 東京都北区 十条台区民センターふれあい館 11月12日(水) 東京都新宿区 淀橋教会小原記念チャペル 11月16日(日) 鳥取県鳥取市 鳥取福音ルーテル教会 11月17日(月) 岡山県津山市 グリーンヒルズ津山ペンタホール