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2021 至高のバッハ!
ごいあさつ この曲が作られたのは、彼がケーテンにいた頃と良く言われていますが、チェンバロに求める音域を見るに、どうもライプツィヒに移り住んだ頃ではないかと思われます。元々これらの曲がトリオソナタを由来として作曲され、後にヴァイオリンとチェンバロの形で再生されたというのが確かなようです。確かにチェンバロが伴奏だけでなく、右手も左手も区別なく旋律を奏し、ヴァイオリンのみが主役ではない形態は、トリオソナタ(ヴァイオリンとチェンバロの両手で3人)と捉えられるでしょう。 バッハが新たに命を吹き込んだこれらの作品に、彼はどのような思いを封じ込めたのでしょう。その深い心をお伝えし、曲に込めた思いを、その真の姿をお届け出来たらと思います。 ぜひ、私達の饗宴をお楽しみください。 赤津
赤津眞言(バロックヴァイオリン) 伊藤一人(チェンバロ)
J. S. バッハ作曲 《オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのための6つのソナタ》 ロ短調BWV1014、イ長調BWV1015、ホ長調BWV1016、ハ短調BWV1017、ヘ短調BWV1018、ト長調BWV1019
11月11日(木) 福島県いわき市、いわき芸術文化交流館アリオス 音楽小ホール 11月14日(日) 新潟県新潟市、越後森林館 越後杉流通活性化センター 11月18日(木) 東京都新宿区、日本ホーリネス教団 東京中央教会
2020 コレッリとその後
赤津眞言(バロックヴァイオリン) 武澤秀平(バロックチェロ) 伊藤一人(チェンバロ
A.コレッリ:ヴァイオリンソナタ12番 ニ短調、作品5「ラ・フォリア」 F.B.ガフィ:トッカータ ホ短調 G.B.ソミス:ヴァイオリンソナタ 第11番 イ長調、作品4 F.ジェミニアーニ:チェロソナタ 4番 変ロ長調、作品5 他
11月21日(日) 福島県いわき市、いわき芸術文化交流館アリオス 音楽小ホール 11月24日(水) 東京都新宿区、日本ホーリネス教団 東京中央教会 2021年3月7日(日) 愛知県名古屋市、メニコンHITOMIホール
2019 イタリア ヴァイオリン音楽の夜明け
ごあいさつ ヴァイオリンの起源は、中東で使われていた楽器ラバーブだと言われています。それが長い年月をかけて海、陸を越えヨーロッパに伝わり(レベックと言われた)、16世紀ごろのヨーロッパ文化の中心であったイタリアで、コンソート楽器(合奏、伴奏楽器)として広く使われるようになりました。17世紀初期のヴェニスで活躍したモンテヴェルディ、ガブリエリやフレスコバルディ等によって、ヴァイオリンは単なる伴奏楽器から、次第に独奏楽器として華々しく音楽史の表舞台に顔を出すようになりました。それまで旋律を受け持っていた歌やコルネット等に代わって、ヴァイオリンを使ったソナタ(ソロ、トリオ等)が多く作曲されたのです。それが発達してコレルリの作品に代表されるトリオ・ソナタへと発展していきました。今回はそんな流れをイタリア各地の作品から眺めてみたいと思います。
赤津眞言(バロック・ヴァイオリン) 鳥生真理絵(バロック・ヴァイオリン) 武澤秀平(バロック・チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ) 岡田龍之介(チェンバロ) 山田慧(バロック・チェロ)*福山、尾道公演 鎌田美帆(チェンバロ)*福山、尾道公演
S. ロッシ(c.1570~1630) :ソナタ 6番 「対話によるソナタ ラ・ヴィエナ」(作品12より) B. マリーニ(c.1597~1666):ソナタ 21番 「逃れよ、悲しい心よ」による(作品22より) G. フレスコバルディ(1583~1643) :カンツォーナ第6番「アルテラ」による T. メルーラ (c.1595~1665):ソナタ クロマティカ (Sonata Cromatica) G. フレスコバルディ(1583~1643) カンツォーナ5番トロンボンチーナ C. ファリーナ (c.1600~ c.1640) :3声のソナタ モレッタ(Sonata detta la Moretta) M. ウッチェリーニ(c.1603~1680):アリア 5番「ラ・ベルガマスカによる」(第3集より) G. レグレンツィ(1626~1690):ソナタ 6番(La Cetra(作品10)より) A. I. レオナルダ(1620~1704) :ソナタ 12番(教会ソナタ集 op,16より) A. ストラデッラ (1639~ 1682):3声のシンフォニア 8番 イ短調 A. コレルリ(1653~1713) :トリオソナタ 12番 ト長調 “チャッコーナ” (作品2より)
10月26日(土) 広島県福山市、福山アライアンス教会 10月27日(日) 広島県尾道市、尾道カトリック教会 10月29日(火) 福井県坂井市三国、旧森田銀行本店 10月31日(木) 福島県いわき市、いわき芸術文化交流館アリオス 11月2日(土) 宮城県加美郡、コンツェルトハウス 11月4日(月・祝) 新潟県新潟市、越後森林館 11月5日(火) 東京都新宿区、日本ホーリネス教団 東京中央教会 11月7日(木) 静岡県沼津市、沼津市第二地区センター 11月8日(金) 愛知県豊橋市、穂の国とよはし芸術劇場 PLAT 11月9日(土) 兵庫県神戸市、神戸雲内教会(日本基督教団) 11月10日(日) 鳥取県鳥取市、日本基督教団鳥取教会
2018 ボッケリーニという魔術師
ごいあさつ ボッケリーニ。イタリアで生まれスペインで活躍したチェロの神様のような存在。多くのチェロ作品と共に、今回取り上げる曲のように宗教曲、オペラ、交響曲と幅広く書き残しています。チェロの持ち味が十分出る様に書かれ、楽器の中でも人の声に一番近いと例えられるのが良く理解できます。有名なメヌエット(五重奏)のような明るく心ウキウキする作品から、スタバト・マーテルのように生の重みを感じさせてくれる作品、それら全てにキラリと輝く星のようなチェロの旋律が隠されているのです。 今回のプログラムは以前オランダで仲間と演奏した懐かしくも、少しばかり悲しい思い出のある作品ばかりです。日本でいつか演奏したいと永年願い続けて、ついに皆様にお届け出来る機会が訪れたのは嬉しい限りです。 深い魅力に富んだボッケリーニの神髄を共に楽しんで下さい。お待ちしております。 ハーグにて 赤津
赤津眞言(バロック・ヴァイオリン) 鳥生真理絵(バロック・ヴァイオリン) 天野寿彦(バロック・ヴィオラ) 十代田光子(バロック・チェロ) 山田 慧(バロック・チェロ) 森川郁子(ソプラノ)
弦楽五重奏 ハ長調 作品30-6 G.324 マドリッドの通りの夜曲 弦楽三重奏 ヘ長調 作品14-6 G.100 弦楽四重奏 ハ短調 作品41-1 G.214 Stabat Mater(悲しみの聖母) G.532
11月10日(土) 福島県いわき市、いわき芸術文化交流館アリオス 音楽小ホール 11月11日(日) 新潟県新潟市、皮膚科まるやまクリニック ヒーリングホール 11月15日(木) 東京都新宿区、日本ホーリネス教団 東京中央教会 11月21日(水) 愛知県豊川市、豊川市小坂井文化会館 フロイデンホール 11月23日(金/祝) 福井県坂井市三国、旧森田銀行本店
2017 パリの空に流れたカルテット
「パリの空に流れたカルテット」~流行の先端~ 今年はテレマンが没してから250年になります。本来なら彼の曲を盛大に取り上げて演奏するらしいのですが、少しばかり違う方向から見てみようと思います。彼は生前ヨーロッパでもっともポピュラーな音楽家の一人で、今回取り上げた曲集(新パリ四重奏)は294もオーダーされ、いかに人気があったかを物語っています。その影響を受けて24歳年下のギュイマンが、同じ編成の曲集を二冊発刊(1743、1756年)したのです。当時のパリの人々は、大掛かりなオペラと違って、気軽に楽しめるこのような作品を集まると楽しんでいたのではないでしょうか。ゆったりとした緩徐楽章(感情楽章)での各楽器間の言葉のやり取りは、ウィットとユーモアに富んでいて、これこそ最高の『ギャラント(趣味の良い)な会話』だったのでしょう。私たちもそのような会話を皆さまとともに楽しんでみたいと思います。 ぜひご来場を心よりお待ち申し上げます。 赤津 Den Haag
相川郁子(フラウト・トラヴェルソ) 赤津眞言(バロック・ヴァイオリン) 田中孝子(ヴィオラ・ダ・ガンバ) 岡田龍之介(チェンバロ)
テレマン カルテット6番ホ短調(6つの新しい四重奏と6つの組曲より) ラモー 第1コンセール(コンセールによるクラブサン曲集より) ルクレール 易しい音楽の慰み第2番ト短調 作品8 ギュイマン ソナタ6番ホ短調(ソナタとカルテット第2巻より) ドレ ソナタVIト短調(ソナタとトリオ作品1より)
11月18日(土) 福島県いわき市、いわき芸術文化交流館アリオス 音楽小ホール 11月19日(日) 宮城県加美郡、コンツェルトハウス 11月22日(水) 三重県津市、三重文化会館大ホール *別プログラム 11月23日(木/祝) 新潟県新潟市、皮膚科まるやまクリニック ヒーリングホール 11月24日(金) 福井県坂井市三国、旧森田銀行本店 11月25日(土) 愛知県豊橋市、キュイジーヌボレロ吾妻家 11月26日(日) 兵庫県神戸市、雲内教会 11月28日(火) 東京都新宿区、日本ホーリネス教団東京中央教会